要介護認定とは?③訪問調査で失敗しないために
皆さんこんにちは、オセロです!
今日は訪問調査の際に気をつけるべきポイントについてお話していきます。
前回も少し触れましたが、要介護認定の中で皆さんにとって1番大事なのは、
「訪問調査で、自身の心身状況をいかに調査員に理解してもらうか」です。
この点をしっかりおさえた上で読んでいきましょう!
1.訪問調査がなぜ大事か
訪問調査の結果は一次判定の材料となります。
一次判定はコンピュータにより行われますので、各調査項目の「できる」「できない」等の情報(例えば、起き上がりが「できない」といった情報など)をもとに、要介護度が自動で判定されます。(主治医意見書の内容もデータ入力され、一次判定の材料となります。)
一次判定で要介護度が確定するわけではありませんが、一次判定の結果は、その後行われる介護認定審査会における重要な判断資料となります。
また、認定調査時に「特記事項」として調査票に記載された内容についても、介護認定審査会において重要な材料となります。
といった感じで、要介護認定において訪問調査がいかに大事であるか、だんだんと分かっていただけているのではないかと思います。
そんな大事な訪問調査、失敗したくないですよね?
2.訪問調査の「失敗」とは?
この答えは簡単です。ズバリ…
「本当の心身状況等が訪問調査員に伝わらないこと」です。
「調査員もプロなんだし、分かってくれるでしょ」
と思っている方、あまいです…
現に、想定していたより介護度が低く出てしまったという方は多くいます!(例えば、要介護3が出ると思っていたのに、要支援2が出てしまった方です。)
その原因の大多数は、訪問調査にあると思われます。
では、訪問調査で失敗しないために、私たちにできることは何でしょうか。
3.訪問調査で失敗しないためのポイント
訪問調査で失敗しないためのポイントは色々なサイトでも述べられていますが、オセロが考える、特に大事な点を3つ挙げます。
3-1 できる限り、家族等が立ち会うこと!
訪問調査は、要介護認定を申請した人の心身状況を確認するので、申請者本人が家にいれば行えます。
しかし、おじいちゃんおばあちゃんが一人で調査を受けると、無理をしてしまったり強がってしまうことが多くあるのです・・・
ですので、可能な限り本人の状況を把握しているご家族等が立ち会い、ご本人様の心身の状況を調査員に伝えてあげてください!
調査員との日程調整の際、ご家族の方等が立ち会える日を指定するといいですね。
3-2 あらかじめ、調査の内容を把握しておく
調査では様々なことを聞かれます。当日焦らないように、あらかじめ調査内容を把握しておくと安心ですね!
※調査内容については下記の記事をご参照ください。(簡単にしか書かれていませんが・・・)
「介護保険って何?」その2 ~要介護認定とは?②訪問調査編~ - 介護ネコの雑記
さらに言うと、調査員に特に伝えておきたいことは忘れないようにメモを取っておくとよいです。(これまでにかかった病気やケガ、現在生活において困っていること、日や時間によって身体状況が変わる、などなど・・・このような内容は是非ともメモに残し、調査員に伝えてください!)
3-3 心身の状況を正確に伝える!
これは当たり前のことのように聞こえますが、一番難しいことでもあります。
普段はできないことを、訪問調査時に頑張ってやってしまったり、他人に迷惑をかけたくないという思いが強く、調査を拒否してしまったり・・・
頑張り屋なおじいちゃんおばあちゃんほど、訪問調査で正確な情報が伝わりにくいものです。
ですので、ご家族の方等が調査に立ち会い、具体的な心身状況を調査員に伝えることがとても大切です。
例えば「起き上がり」の調査の際、普段は介助なしでは起き上がれない方が無理に起き上がったとします。調査員がこれを見たとき、何も補足がないと、起き上がりは「つかまらないでできる」とチェックされてしまうのです。
これでは正確な要介護度は出ませんね・・・
ここで、ご家族等の登場です!
「いつもは背中がとても痛いようで、私につかまってやっとのことで起き上がってるんですよ。」
あくまで例ですが、この一言で調査員の抱く印象もだいぶ変わると思います。
そして、ここでたとえ「つかまらないでできる」と判断された場合であっても、上記の一言にあるような内容は「特記事項」に記載され、認定審査会の判断材料となります。
「起き上がり」に限らず単純な質問でも、「できる」「できない」で終わらせずに、具体的な補足をしてあげることが、要介護度の正確な判定につながります。
可能な限りご家族等が立ち会うというのが最重要ですね!
★要介護認定のまとめ
要介護認定に関する記事は今回で最後となります。
要介護認定のポイントをまとめましょう!
・要介護認定申請は市区町村の介護保険担当部署の窓口や地域包括支援センターでできる!
・要介護認定申請は家族でも代行できる!介護保険証など必要な書類があるから、申請前に市区町村に確認しよう!
・要介護認定の流れで一番大事なのは「訪問調査」!
・訪問調査には調査項目がいっぱい!どんなことを聞かれるかあらかじめ把握しておくと安心だね!
・訪問調査では、困っていることや本当の心身の状況を具体的かつ正確に伝えよう!その内容は「特記事項」に記載され、要介護認定の重要な判断材料になるよ!
・訪問調査で失敗しないように、できる限り家族の方などが立ち会おう!