オセロの介護保険マニュアル

介護ネコのオセロによる、介護保険初心者のための入門書です。

ケアプラン作成からサービス利用まで ③サービス担当者会議ってなに?

こんにちは、オセロです!

 

土曜日ですが、外出を自粛している方が多いのではないでしょうか?

うちのマスターは家でずっと「どうぶつの森」をしています・・・

そんなに楽しいんですかねえ・・・

 

さて、前回はケアプラン原案の作成についてご説明しました。

ケアプランの完成まであと少しです!

今日はその最後の仕上げ、「サービス担当者会議」についてお話していきます。

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1.ケアプラン作成からサービス利用までの流れ(おさらい)

いったん、ケアプラン作成の流れをおさらいしてみましょう!

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ケアプラン作成の流れ

ケアプラン原案の作成までを復習したい方は、前回までの記事を見てくださいね!

 

2.サービス担当者会議ってなに?

「サービス担当者会議」とは、利用者様やご家族を交えて、サービスに関わる人が一同に会し、意見の交換・共有を行う場のことをいいます。

原則、利用者様の自宅で開催します。

「会議」と聞くと緊張される方もいるかと思いますが、安心してください!

サービス担当者会議はケアマネジャーが司会進行を行うので、皆さんが不安に思うことはありませんので。

 

3.サービス担当者会議では何を話し合うの?

サービス担当者会議は、ケアマネジャーが作成したケアプラン原案の内容を担当者全員で確認し、意見交換などを行う場です。

ケアプラン原案の段階でサービスの内容はある程度固まっていますので、担当者全員でケアプランの最終確認を行うイメージかと思います。

 

サービス担当者会議で主に話し合うこと(次第)の例を紹介します。

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4.サービス担当者会議で気をつけるべきポイント

サービス担当者会議はケアプランの「最終確認」であるため、利用者様やご家族様におかれましても、ケアプランの内容をしっかり確認しましょう!

そして、自分たちの要望や将来的な目標がケアプランにしっかり反映されているかをチェックしましょう!

なにか不安に感じているところや、話しているうちに疑問に感じたことがあれば、遠慮せずに発言してくださいね!

 

5.サービス担当者会議が終わったら・・・

サービス担当者会議が終わり、利用者様やご家族様がケアプランに「同意」することで、ようやくケアプランが完成となります。

このケアプランに沿って、介護サービスを利用していくこととなるのです。

 

ここまで本当にお疲れ様でした~

長く感じる方もいるかもしれませんが、実際はケアマネジャー主導でサクサク進んでいくと思うので、心配する必要はないはずです。

 

しかし当然ですが、ケアプランが完成たら「終わり」ではありません。

むしろこれは、これからの長い長い介護保険との付き合いの始まりでもあります。

繰り返しになりますが、ケアプラン作成をケアマネジャーに丸投げせずに、関わるべきところでしっかり関わっていくことで、介護保険は皆さまの生活をより豊かにする一助となると、オセロは考えています!

では最後にまとめていきましょう!

 

★ケアプラン作成のまとめ

・ケアプラン作成は、「アセスメント→ケアプラン原案の作成→サービス担当者会議」の流れで行われる!

 ・アセスメントでは、困っていることや話しておきたいことを率直にケアマネジャーへ伝える!

ケアプラン原案を確認するときは、サービスの種類や量、料金など納得できるものとなっているか確認しよう!

・サービス担当者会議は、ケアプランの最終チェック!ケアプランの内容に不安や疑問が残らないようにしよう!

・ケアプランの作成はケアマネジャーの仕事だけど、任せっきりにせず、関わるべきところでしっかりと関わっていこう!

ケアプラン作成からサービス利用まで ②「ケアプラン原案」はしっかり「確認」しよう!

こんにちは、オセロです。

新型コロナウイルスが猛威を奮っていて、外出するのがとても怖いですね…

うちのマスターは満員電車に乗って通勤しているので本当に心配です。

早い収束を願うばかりです…

 

さて、前回はケアプラン作成の大事な一歩である「アセスメント」についてお話しましたが、今日のテーマはその後の「ケアプラン原案の作成」というプロセスについてです。

 

前回このようなことを言いました。

 

ケアマネジャーに任せるところは任せる!関わるべきところでしっかり関わる!

 

今日のお話でも関わるべきポイントは出てきます。

どこで関わるべきなのかを意識しながら読んでいただければと思います。

 

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ケアプラン原案の作成

先に言っておきますが、この作業の大部分はケアマネジャーがやることなので、皆さんが不安に感じることはありません。

皆さんにとっては、ケアマネジャーがケアプラン原案を作成した後の「確認」が重要となります。

 

1.「ケアプラン原案」とは?

ケアプラン原案とは文字通り、ケアプランの元となる「案」のことです。

ケアマネジャーがアセスメントによりご本人様の心身状況等を把握したうえで、実際にサービスを提供する事業者(ヘルパーさんとかデイサービスとか)と調整を行い、「どんなサービスが必要か」「どこでサービスを受けるか」「どの程度必要か」などと検討していきます。

 そしてサービスの種類・内容、利用回数・時間、利用料金などを固めていくのです。

この一連の作業を「ケアプラン原案の作成」といいます。

 

2.ケアプラン原案を作成したら?プランの確認ポイント

ケアプラン原案を作成後、ケアマネジャーはその内容をご本人様やご家族様に説明をします。

ご本人様やご家族様によるケアプランの確認作業がとても大事で、関わるべきポイントです!積極的に関わっていきましょう!

オセロが考えるケアプランの確認ポイントは以下の通りです。

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ケアプランの確認ポイント

「ケアマネジャーさんが作ってくれたんだし、確認しなくても大丈夫だろう」という考えは危険です。

ここで確認をしっかり行うかどうかが、あとでトラブルになるかどうかの分岐点と言っても過言ではありません!

ご本人様にとって厳しすぎるプランとなっていないか、ご家族の方の負担は軽減されるのか、料金面で納得できるかなど、しっかり確認を行ってください。大事なことなので、もしも分からなくなったら、何度でもケアマネジャーに相談して大丈夫ですよ!

 

今日は少し短めですが、このくらいにしておきます。

次回は「サービス担当者会議」を中心にお話していきます。

ありがとうございました!

 

 

ケアプラン作成からサービス利用まで ①アセスメントとは?

マスター「ケアマネさん、とてもいい人そうだったね!」

ママ「そうね~少し頼りがいがないような気もしたけど・・・」

マスター「きっと大丈夫だよ!これで一安心だ~」

ママ「まだ何も始まっていないってのに、よく安心できるわね!」

マスター「え??あとはケアマネさんに全部お願いすればいいんじゃないの?」

ママ「あきれた・・・オセロ、なんか言ってやってよ・・・」

オセロ「マスター、まかせっきりはダメだよ!」

マスター「そんな目で見つめないでおくれ・・・」

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1.ケアプラン作成からサービス利用までの流れ

何度かお話ししていますが、在宅で生活をしながら介護サービスを利用するためには、ケアマネジャーが作成する「ケアプラン」が必要です。

ケアプランはどのように作成されるのでしょうか?

以下の図をご覧ください!

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ケアプラン作成の流れ

 ケアプランはケアマネジャーが作成するものですが、ケアマネジャーにまかせっきりにしてしまうと、充実したケアプランは作成できません。(ケアマネジャーの方も困ってしまいます!)

ケアマネジャーが中心となって動くことは当然ですが、ご本人様・ご家族の方もケアプラン作成にしっかりと関わっていくことが重要です!

 

2.まかせっきりはダメ!ケアプラン作成への関わり方

ケアプラン作成をケアマネジャーにまかせっきりにしてしまうと、いざサービス利用を開始したときに、「こんなはずじゃなかった・・・」とか「このサービス必要ないよね・・・」といったことになりかねません。

とは言ったものの、どうやってケアプラン作成に関わっていけばよいのでしょうか?

ケアプラン作成に関して、ご本人様やご家族の方が頭を悩ませすぎてしまってもよくないので、次のようなスタンスでいてみてはどうでしょうか?

 

ケアマネジャーに任せるところは任せる!関わるべきところでしっかり関わる!

 

あまり難しく考えすぎず、この程度のスタンスでよいと思います。

 

3.アセスメントについて

そして、ケアプラン作成にあたってご本人様・ご家族の方が関わるべき第一のポイントが「アセスメント」と呼ばれる過程です。

アセスメントについて具体的にみていきましょう。

 

3-1. アセスメントってなに?

「アセスメント」とは英語の「assessment」のことで、「評価」とか「査定」を意味する言葉です。

介護でいう「アセスメント」とは、ケアプラン作成の前段階で、ケアマネジャーが利用者の心身状況を確認したり、利用者・家族の課題(ニーズ)を把握することをいいます。

噛み砕いて言うと・・・

「この人は身体の状態的にこんな援助が必要かな。家族は働いてるし、この時間はこのサービスを入れた方がいいかも。」

といった思考をケアマネジャーが行うプロセスですね。

 

3-2. アセスメントにどうやって関わればいいの?

アセスメントで重要なことは、「ケアマネジャーとしっかり話をする」に尽きます。

具体的にどのようなことを話しておけばいいのか、オセロが考える「最低限話しておきたいこと」は以下の通りです。

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アセスメントで最低限話しておきたいこと

ほかにも話しておきたいことがあれば、遠慮せずケアマネジャーに伝えてください。

困っていることを率直に伝えることがなによりも大切です!ケアマネジャーがより充実したケアプランを作成できるよう、恥ずかしがらず積極的にアセスメントに関わっていきましょう!

 

今日はここまでです!ありがとうございました!